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日別アーカイブ2018年8月30日

青森県立美術館

ねぶた祭の見物の翌日、青森県立美術館に行ってきました。
外も中も真っ白な建物。
全体に柔らかいイメージの美術館です。
一階のエントランスでチケットを購入し、
順路に従いエレベーターでB2に下りました。

そこには、大きなホール。
天井も高く約20M四方の白い空間で、
マルク・シャガールの大きな作品たちが出迎えてくれました。

バレエ「アレコ」の舞台背景画です。

大きさが分かりにくいですね(笑)
《ある夏の午後の麦畑》

縦約9M×横約15Mの大きな作品に囲まれて、圧巻でした!!
《サンクトペテルブルクの幻想》

美術館のシンボルともいえる「あおもり犬」


現代美術家の奈良 美智(なら よしとも)さんの作品です。
高さが8.5Mもあります。
奈良さんの展示室の窓越しに鎮座する「あおもり犬」の姿が見えるのですが、
どうやって、外に出るのか???
ちょっとした迷路でした(笑)

愛くるしい巨体。
穏やかな表情ですが、ちょっと怖くも見えます。

 

美術館全体が柔らかい空気に包まれている感じがしたのですが、
スタッフの方々の制服もゆったりしていて、制服らしくないのが良いんです。
思わず「制服、素敵ですね。」と声を掛けてしまいました。
「ミナカルホネンです」とスタッフの方。
「?ミナ・・・・・?」
「みながわ あきらさんのデザインです」
「有難うございます。」と別れて、直ぐにスマホにメモ。
〝ミナカルホネン″〝みながわ あきら″

 

調べたら、デザイナーの皆川明さんのブランド「ミナ・ペルホネン」でした。
http://www.aomori-museum.jp/ja/blog/1097.html

中には、裾の部分がチェック柄になっているスタッフの方もいらして、
制服について調べてみると、
皆川さんの制服へ込めた想いを知ることができました。

ほつれてきた裾の修繕にパッチワークを使っているその理由が・・・、

「日本人は昔から衣類は何度も直して着続けてきました。
東北地方ではその中でこぎん刺しなどの刺し子の美しい文化も生まれ育んでこられました。
物を大切に長く着続けることで一着一着の個性が生まれる、
そのような日本の習慣に見習って制服をリメイクしました。」と。

こぎん刺しは、津軽地方に伝わる刺し子で昔、畑仕事の野良着の防寒のために、
麻布の荒い目を塞ぐように糸を刺したそうです。
寒い青森の風土から生まれた文化をとても大切にされていて、
その思いが、制服のリメイクに生きている。なんて素敵なことでしょうか!!!
http://www.aomori-museum.jp/ja/blog/1197.html

 

以前、ラジオをお聴きの方から、
こぎん刺しで作ったお雛様を頂いたことがありました。
素朴で温かいぬくもりのあるお雛様で、毎年楽しみに飾らせていただいています。

なんか、同じだ♪

青森の風土を感じられる素敵な美術館です。
違う季節に、また訪れてみたいなぁ。

 

青森県立美術館
〒038-0021青森市安田字近野185
Tel 017-783-3000 (代表)  Fax 017-783-5244 bijutsukan@pref.aomori.lg.jp

開館時間:10月1日 – 5月31日 9:30 – 17:00 (入館は16:30まで)
6月1日 – 9月30日 9:00 – 18:00 (入館は17:30まで)
休館日:毎月第2、第4月曜日 (この日が祝日の場合は、その翌日)
年末(平成29年度は、12月28日から31日まで)